「ミャンマー連邦サイクロン災害」義援金のお礼
2008年6月20日
この度はミャンマー連邦共和国を襲ったサイクロンによる災害に際しまして、被災者のために義援金を賜り、誠にありがとうございます。心からお礼申し上げます。
5月2日夜半より3日昼前まで続いた暴風・大雨により、イラワジ川南部デルタ地帯の損害は甚大で、強風・高波がデルタ地帯を襲ったのが夜だったため多くの子供たちが就寝中に犠牲になりました。
この様な強大なサイクロンは今まで一度もミャンマーに来たことがなく、政府、住民ともに全くの無防備な状態で大きな犠牲者を出す結果となりました。
この事は、私達日本人を含む多くの工業先進国の人々が知らず知らずの内に温暖化ガスを排出し、それによる気候変動による最初の犠牲者が今回のサイクロンによるミャンマーの貧しい人々、特に子供たちと言えます。
今回のサイクロン被災者に対する皆様の温かい支援も有り、5月25日より6月1日までミャンマーのヤンゴン市及びデルタ地帯を訪問し、現地で買い付けた米15トン、持参した携帯式浄水システム100セット、医薬品類を全く支援品の届いていない被災地の人々に届けました。
具体的には、ヤンゴン管区内のダイス村(人口約12,000人の内子供が約半数)の全家庭に、約2kgずつ米を配布すると共に携帯式浄水システムを配布することができました。
又、南部デルタ地帯のコンチャンゴン市内の3ヶ所の寺院で被災者約1,000名の人達に米を各2kgずつ配布しました。
今回支援した被災者、計13,000名程の人達は今まで政府からも民間からも、まして国外からの支援が全くなく、今日配布された米や浄水システムを大変喜んで受け取ってもらいました。
医薬品は使用方法等の指導が必要でしたので、ヤンゴン市内のNGOがクリニックを運営しており、そのドクターが南部デルタ地帯に無料診療の為に被災した村々に行った時に使用してもらうことにしました。
尚、今回の皆様のご支援に感謝すると共に、当協会の活動や各種案内等を定期的にご報告致します。
後日、機会を設けまして、ミャンマーの被災者へ皆様のことをご紹介出来る日が早く訪れることを心より期待しております。
2008/06/20
日本ミャンマー友好交流協会 会長 熊野活行 記